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エロ小説を100冊読んでみた
第33章 いもうと。―SWEET&BITTER

作品の構成について気づいたのは『永遠の君へ 隣りの妹』との共通点が多いことでした。
ヒロインと男の子の関係性もそうなんですが、決定的なのは「葛藤もの」のプロットであること。
『永遠の君へ 隣りの妹』ではヒロインは心臓の病気のためにしなければならない手術について葛藤を抱えていました。そして、性的な体験をしながら成長し、その葛藤を克服します。
本書でもヒロインは優秀な姉に対する葛藤を抱えており、性的な体験をしながら成長し、それを克服します。
このタイプのプロットは、主役が抱えている葛藤が解消されることで物語が収束する、終わることができる仕組みですね。
わかつき先生はデビュー作で使った「葛藤もの」プロットの葛藤部分を「優秀な姉へのコンプレックス」から「心臓病の手術へのためらい」へ置換することで二年後に『永遠の君へ 隣りの妹』を書いたのだなとわかりました。

