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エロ小説を100冊読んでみた
第33章 いもうと。―SWEET&BITTER

どうすれば物語が始まって、どうすれば終わるのか。
セックスの連続だけでは、読者は話が始まったとも終わったとも感じてくれない。
そこに必要なのは、ちゃんと物語の開始と終了を納得させる仕掛けが必要で、それがプロットの型なんだと思うわけです。
葛藤型プロットというのは、主人公の何らかの葛藤を表現することで物語がスタートし、そうしたらゴールは当然その解消(原則として葛藤の克服による解消)という。
型は色々とあります。
例えば私がよく使うのは「騒動」型のプロットです。
主人公が騒動に巻き込まれることでスタートし、そこから抜け出すことでゴールするタイプ。
そうすれば何故か我々は話が始まって終わったと錯覚(納得)するらしい。
これもひとつの型ですよね。
この「型」さえ決まっていれば、あとは出来事の流れに沿ってエッチな行為を配置すればよいわけです。(そして、題材とエッチな行為との関連性が高ければ高いほど、エロ小説としての物語の密度は増して読後の納得感も充実したトレビアンなものになる)

