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エロ小説を100冊読んでみた
第39章 ダブル美少女の心を読んでラブ奴隷に落とした件

逆に「絶対にダメ」と言われちゃうのは「ヒロインの登場が遅い」です。

私の場合これが下手くそで、一冊目でも、二冊目でもダメ出しを食らい、ヒロインの登場シーンを冒頭に書くよう指導を受けました。それでも、この二作は主人公と男友達のシーンから描いている。

そんなトンチンカンな私も三作目でようやくわかってきて、いきなりヒロインのセリフかスタートするように。

要するに、読者が一番最初に知りたいのは「どんな女の子とエッチなことになるの?」なんですよね。

ヒロインや、ヒロインとの関係性が魅力的であることをまず伝える。これが大切。

エロいことになるというのはエロ小説なんですからわかりきってる。だから、別にそれを最初に書く必要はない。

エロプロローグも、書くとするなら「どんなエロなのか」が興味のポイントになっている場合か、ただ単に話のとっかかりとして便利だから(どうしてこんなエッチなことになったのか……と展開できる)ということだと思います。あと、エロプロローグから始まる演出が好きな読者向けとか。

本作でも、エッチシーンこそ遅いものの冒頭は高飛車お嬢様に絡まれる主人公、そこに割り込んで来る幼馴染という。

しっかりヒロインたちの性格、外見、関係性を見せています。

そこから展開して、主人公が能力を手に入れるくだりがあって、その後、その能力で心を読み、ヒロインたちと関係が発展し始める。
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