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エロ小説を100冊読んでみた
第39章 ダブル美少女の心を読んでラブ奴隷に落とした件

プロットの型でいうとこの物語は「騒動型」。
能力を手に入れたことで始まった「騒動」が、一応の収束をすることで終わるタイプ。
ちょっと変則的なのは騒動が収束ないまま終わる所ですが、「騒動型」プロットではそういう終わらせ方もある。
っていうか、厳密にはメインプロットである「騒動」自体はひとつの結末を迎えて終わっているのですが、途中から始まった二股という「問題解決型」のサブプロットが終わらないでエンディングしてしまうのですが。
で、そのサブプロットをやや強調しすぎているせいで、読者の中には問題解決されないことに不満を感じる人もいるだろうなと思います。
「解決できましぇ~~~ん」というのも、ひとつの結末と言えますけど(笑)
万人が納得するものではないですよね。多くの人は問題が発生する物語においてはその円満な解決を望む傾向があると思います。
プロットの消化不良は納得感が少し落ちるんですよね。
プロットというのはあくまでも読者に「話がちゃんと終わりました」と「錯覚」させるための技術だと思うので、別にちゃんと消化しなくたっていいと個人的には考えていますが、その場合はこういうリスクがあるよということでしょう。
これは、ヒロインによる主人公争奪系の作品では作者が向き合わされるひとつの課題のような気もします。
男性読者の願望としては「どちらのヒロインともエッチな関係でいたい」なんだけど、平気で二股を続ける胸糞な主人公でもあって欲しくない(読者自身が嫌な奴ではありたくない)。
この矛盾に挑戦するのが争奪ジャンルの書き手のスタンスなのかもしれません。
【メモ】
ダブルヒロイン和姦もの
三人称竿役視点
最初のエッチ
……進行度23%から。(プラトニックキス)
……進行度27%から。(おっぱい)
●学んだこと
・サブフロット未消化で終わることのリスク
・ヒロインを冒頭で出し、物語の「核」となるアイデアを中心に展開させればエッチシーンは遅くてもイライラせずに読み進めて貰うことができる。
・男が女性にされて喜ぶことはエッチだけじゃない
■目標達成まであと……61冊

