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第40章 騎士の私と悪魔の取引 百合の口付け

実際、上田先生は企画が上手いんじゃないかなとも思えます。

ご存じない方の為に少し先生のスタイルをご説明しますと、割とフリーダムで節操がないです。

捉われない発想で、いろんな題材に挑戦します。

そのときそのとき興味を持ったものや思いついたことは全て一旦企画にしてみるぐらいの勢いを感じます。

内容の方も、正当とか王道なんてことはにはこだわらず、平気で変則的……というか、普通に考えたら読者怒るだろうみたいな展開も顔色一つ変えずにやってのける。

結果、「上田先生ならしょーがない」と認められてしまっている。

つまり、個性がある。

じゃあデタラメを力押しでやってるだけなのかと言ったらそーでもなくて、ふっきれた作風に目がいきがちであまり目立たないですけど、プロットがしっかりしているし、なによりアイデアとプロットの絡め方が抜群に巧いんですよ。