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エロ小説を100冊読んでみた
第43章 FTB! ~ふたなりちんぽタッグバトル~
下山田先生の作風の特徴として、トンデモ設定の世界観をツッコミ無用とばかりに平然と当り前の顔して描くというのがあると思うのですが、それがいかんなく発揮されています。
ふたなり少女だけが入学できる「ふたなり学園」なるものが全国にあるばかりか、「ふたなりちんぽバトル」という競技が盛んで大会まで行われている(それでいて主人公であるヒロインはそのことを知らずにいた)という。
どこからツッコんでいいかわからない。ページの向こうで作者が両手の手の平を上にして指を折って「さあ来いよ! カマ~ン!」ってヒラヒラさせてるのが目に浮かぶ。
上田ながの先生なんかもこのタイプの作家だと思いますが、なんの説明もなく異常な設定を開陳してフォローなしですから。
「ついて来れる奴だけついて来い」っていうね。
このスタンス、カッコいいなあ。憧れます。好きですね。
私もトンデモ世界観大好きですが、やっぱりツッコミ入れちゃいますからね。世界観へのツッコミ役キャラを存在させたり、地の文によるツッコミが入ってしまう。
それはそれでバランス感覚の現れなんでしょうけど、いつかこの作品のように振り切ったものも書いてみたいなあ。
物語は、ふたなり学園に転校したヒロインが、ふたなりちんぽバトル(FTB)なる競技の存在を知り、FTB部に入部して大会を勝ち進みつつ、タッグパートナーであるもう一人のヒロインとの絆を深めていくという内容です。
青春スポ根友情もののテイストですね。
ふたりのヒロインがそれぞれ魅力的に描かれていて爽やかです。
でも、しかし、それが二次元ドリームノベルスのカラーにマッチしているかというと疑問でした。