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第6章 ザドルの過去

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ジャコウを焚き込んだ部屋の中…


むせ返りそうな程の淫靡な香りに翻弄された男と女…

絡み合う肢体が淡いピンク色のシーツの波間に見え隠れしている──



時折投げ出される白く華奢な素足が、妙に視線を奪い身もだえる柔らかな裸体に男は溺れた……






「あ……アァっ…

ルイス様っ」



女は上擦る声で男の名を呼んだ……



互いの息づかいが、むやみに本能を掻き立てる



か細く泣く女の潤んだ部分に男は容赦なく自分自身を打ち込むと


己の技巧を駆使して、なお女を辱める


激しい動きに女は限界を感じとると、素直に男に身を任せ快楽に身を委ねた



そして男もすぐに女の後を追うと動きが止まり、二つの肢体は荒い呼吸のまま重なり合い淡いピンクの海に深く沈んでいった‥‥