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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第9章 消えた三歳時の行方
・
「──‥?‥」
アルは周りを見回した。
なぜかいろんな所から
「ぷぷっ!」 が聞こえてくる…
そう…アルがロイドに着せた衣服は《渡鬼》よろしく、ラーメン屋の姑が着ていそうな“かっぽう着”だったのだ
ロイドは “かっぽう着”に手を通すことができなかったため、まるで床屋でクロスをかけられるように椅子ごと包まれていた。
胸のポッケの部分にはご丁寧に、あひるちゃんのアップリケが‥‥
きっとこいつが「ぷぷっ!」の原因だと言うまでもないだろう
ロイドの前に回り込んだアルも思わずニヤついてしまった
「──!?っ…」
「あっ、ごめんついっ…や、やっぱり‥脱ぐ?」
「このままでいいっ」
正直、寒いよりはマシだ‥とロイドは観念した
アルは窓を開けて外の様子を伺った。ひんやりとした風が頬を撫でる…
ジョン‥‥‥寒くないかな?お腹もそろそろ空く頃なのに…
ティム達もずっと押し黙ったままだった‥‥
ずっと気をつけて来たのに、こんなことになるなんて‥‥
ジョンは両親の顔を知らない‥
「──‥?‥」
アルは周りを見回した。
なぜかいろんな所から
「ぷぷっ!」 が聞こえてくる…
そう…アルがロイドに着せた衣服は《渡鬼》よろしく、ラーメン屋の姑が着ていそうな“かっぽう着”だったのだ
ロイドは “かっぽう着”に手を通すことができなかったため、まるで床屋でクロスをかけられるように椅子ごと包まれていた。
胸のポッケの部分にはご丁寧に、あひるちゃんのアップリケが‥‥
きっとこいつが「ぷぷっ!」の原因だと言うまでもないだろう
ロイドの前に回り込んだアルも思わずニヤついてしまった
「──!?っ…」
「あっ、ごめんついっ…や、やっぱり‥脱ぐ?」
「このままでいいっ」
正直、寒いよりはマシだ‥とロイドは観念した
アルは窓を開けて外の様子を伺った。ひんやりとした風が頬を撫でる…
ジョン‥‥‥寒くないかな?お腹もそろそろ空く頃なのに…
ティム達もずっと押し黙ったままだった‥‥
ずっと気をつけて来たのに、こんなことになるなんて‥‥
ジョンは両親の顔を知らない‥