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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第10章 大男の目にも涙


昨日、笑ってた父親が次の日には冷たくなって目も開けない…笑わないっ自分を見てはくれないっ!…もう‥二度と、頭を撫でることすら‥‥





また一人‥また一人と、
村から笑顔が、笑い声が…みんなの姿が消えていった


村を出てからは誰一人いなくなってはいない…もう、五人しかいない! だけどみんなずっと一緒にいれる! お腹が空いてても寒くてもそんなのどうってことなぃ!

ティムはみんなが居なくなることの方が恐怖だった。


ティムは鳴咽しながら泣いていた‥



ほんとはジョンが元気に帰って来てくれて嬉しかった

一番に抱きしめたかった‥

でも‥無邪気過ぎて許せなかった…

マークだって必死で捜したのに‥たった5才のマークだって不安を押し殺して‥‥


口に出して言いたいことは山ほどあるのに言葉にできなかった‥‥


べつにジョンに手を上げたのはこれが初めてじゃない、ゆーこと聞かない時はその度にげんこつをお見舞いしてきた‥

アルが居ない時は自分がみんなを見なきゃいけない‥ もちろんユリアの手も借りてはいるが


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