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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第12章 幼い誓い


「‥ねぇユリア‥大丈夫?
鼻血止まった? 」


「うん…」


どうしたんだろ?食堂で鼻血を出してから一言も話さない…

アルは元気なティムとは対照的に落ち込むユリアを気に掛けていた。


「調子悪い?
具合が悪くて鼻血でたなら今日はお風呂はやめとく?」



「大丈夫………

ただ、恥ずかしかっただけなの……ぅぅっ‥」


ユリアは泣き出した



―――そうか…女の子だから、あんなに人のいる前で鼻血は確かに恥ずかしいって思うのも無理ないか…


「大丈夫だよ。ユリアが気にしてるほど、周りは何も気にしてないからさっ!」

「でも…あの人には見られたくなかったもの‥グスッ」


「あの人?‥‥あの人って?…」


「お馬さんみたいな人‥
黒いお馬さんみたいでキレイだったの…」



「……?」


お馬さん‥ねえ…
あそこに馬面な人いたっけ?


「捕まっちゃった人。アタシの鼻血、拭いてくれてただけなのに…アタシのせいで捕まっちゃった…」


考えるアルにユリアは誰のことかを説明した。

「あぁっ!…そうか鼻血拭いてくれてたんだ。あの人はロイドっていうんだよ」


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