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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第3章 美食の鳩
森を出て私道にでた途端、やはり人が行き交う場所のせいだろう。
まったく獲物に出くわさなくなったのだ…
─ガサッ
・・・!?
「ほらっ、 やるよ!」
ルイスは少年の手を取り薄茶色の紙に包んだモノを手渡す…
その中からはバターの濃厚ない〜香りがしてくる…
少年は口の中に一瞬にして溢れ出た唾液をグッ‥と飲み込み 所々、脂の染みこんだ包み紙を開けた……
──カサツ
……!?っ クロワッサンだっ!!
包みの中には手の平半分サイズのクロワッサンが三つ。重なり合っていた。
「…いいのっ?」
「あぁ、腹減ってんだろ?ほんとはそのパン鳩にやるつもりだったんだけど、いつも来る鳩が最近……って聞いてるっ!?」
「ファィ、ひぃへはふ」
(はい、聞いてます。)
「………」
少年はもう二個目を口に詰めこみ三個目を手に掴んでいた。
「――…っ…まぁ、丸二日以上食ってなきゃそうなるわな ‥でもあの鳩、どこいったかなぁ…あれだけ毎日来てたのにやっぱ、動物に人の食いもんはやるもんじゃないなっ?
最近太り気味だったもんな…」
まったく獲物に出くわさなくなったのだ…
─ガサッ
・・・!?
「ほらっ、 やるよ!」
ルイスは少年の手を取り薄茶色の紙に包んだモノを手渡す…
その中からはバターの濃厚ない〜香りがしてくる…
少年は口の中に一瞬にして溢れ出た唾液をグッ‥と飲み込み 所々、脂の染みこんだ包み紙を開けた……
──カサツ
……!?っ クロワッサンだっ!!
包みの中には手の平半分サイズのクロワッサンが三つ。重なり合っていた。
「…いいのっ?」
「あぁ、腹減ってんだろ?ほんとはそのパン鳩にやるつもりだったんだけど、いつも来る鳩が最近……って聞いてるっ!?」
「ファィ、ひぃへはふ」
(はい、聞いてます。)
「………」
少年はもう二個目を口に詰めこみ三個目を手に掴んでいた。
「――…っ…まぁ、丸二日以上食ってなきゃそうなるわな ‥でもあの鳩、どこいったかなぁ…あれだけ毎日来てたのにやっぱ、動物に人の食いもんはやるもんじゃないなっ?
最近太り気味だったもんな…」