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第17章 ﾊｰﾄﾞﾎﾞｲﾙﾄﾞなアルだけど。

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ルイスもホッとし顔を抑えていた手を差し出すと勢いよく払われてしまったっ

「──…なっ!?」

アルの表情はまだ怒りに満ちている

「返せ‥‥あんたが手に持ってる物を返せといってるんだ…」

ルイスの手にはアルの髪飾りが握られていた
ルイスから髪飾りを取るとアルはしゃがみ込みユリアに言い聞かせる


「ユリア‥よく聞くんだよ？──ただ話をするのに、抱っこちゃんしたり、抱きしめたり、綺麗に纏めた髪を解いたり‥薔薇の花を髪に飾ったり…しないんだ‥普通はっ！」



「…っ…」


ルイスは言葉も出ない‥



「ましてや鼻血なんてね…っ…
‥言ってごらん…

このエッチなおじさんに何されたの？」


「──…!?」

なにっ エッチなおじさん!?

アルの言葉にルイスは反応する

ふと、隣からも視線を感じる…
見るとロイドが思いっきり疑いの眼差しでルイスを見ていた

ルイスは俺は何もやってないっと慌てて首を横に振る

「ユリア？」

アルは優しく追及した

「ほんとにお話してただけよ…」


ロイドが…ほんとか？…と目で問うとルイスは首を必死に縦に振った――

だがアルは引かない


「ほんとーに、何もなかった？…抱っこちゃんだけだった？」