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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第17章 ハードボイルドなアルだけど。


「…っ…痛ってぇなっ!? 何だよ突然!」

「やかましいっ!!
あんたっ‥隊長のぶんざいでこんな所にしけこんで‥一体何やってんだよ!」

アルに一喝され、その迫力にルイスは思わず怯んだ。

「なっ……何って…っ…ユリアと話をしてただけだろっ!?」


「なに?ユリア?……“ちゃん”をつけろっ!」

「……な!?…」
くっそ、このガキ…っ…!?

憎らしい口振りに腹が立つ。だが今の状況は何となく逆らえない。 ルイスは殴られた顔を抑えながら苦味渋った表情を見せて言い直した。


「ユ、リアちゃんと話をしてただけだろ…っ」


おお…言い直した……
すごいなアル。


真顔で横暴をやって退けるあのルイスが負けている。ロイドは二人のやり取りを眺め、改めてアルを感心していた。

強気のアルは引き下がる様子が見られない。
そんなアルは尚もルイスに詰め寄っていく。

アルは腕を組んで仁王立ち、ルイスを上から見下げる。


「話?……はっ、じゃあなにか?あんた膝に抱っこちゃんしなきゃ話もまともにできないのか?……っ…あんた腹話術師かよっ!」


「──…っ…そ、それはっ…成り行きで…っ」

「成り行き?成り行きで抱っこちゃんすんのか、あんたはっ!?」

「──…っ…」

ルイスは気まずそうに舌を打っていた。


ちっ…ヤバイな‥弁解する度に立場が悪くなっていってる気がする…


ルイスは視線を向けて、ユリアに助けを求めた。


「あ、あのっ…アルっ。ほんとにお話をしてただけよっ…だからっ…」

ユリアもルイスを必死に庇う。

すがるようにお願いするユリアを見つめると、アルはルイスを一瞥して手を差し伸べていた──

「……っ…!?…」

お!?、なんだ?仲直りの握手か?‥


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