この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第17章 ハードボイルドなアルだけど。
〔頑固親父VS未来の花婿〕
「──…あらあら、やっと来たと思ったら揃いも揃ってどうしちまったんだい?」
食堂に現れたその姿を眺め、エバは腰に手を当て半ば呆れたため息を吐いた。
アルとユリアを待っていたエバ達は、オマケが増えてくるとは思わなかったのだ。
しかも、様子が何だかおかしい。
ルイスは片頬が赤く腫れ、唇が切れている。
…ロイドと喧嘩でもしたのかね?でも、ロイドは無傷みたいだし…
そう思いながらアルを見ると、なんだかこの上なく機嫌が悪そうだ。
…さっきは楽しそうにお茶飲んでたのにねえ…
そしてユリアを見ると。
…おやおやっ?まあた鼻血が出ちゃったのかい!?
驚きながら、エバは一番まともそうなロイドにコソッと話掛けた。
「一体、何があったんだい?」
「それが……」
ロイドがエバに耳打ちしようとした瞬間、鬼畜の目が鋭く光った。
「あ…いや、なんでもない…はは…」
ロイドは慌てて誤魔化して頭を掻く。
「そうかい…ルイスにとって都合の悪い事なんだね?」
感のいいエバは雰囲気を察っしてそれ以上は聞かない事にした。
「あ、エバ! これを届けに来たんだった。サンキュー!」
ロイドは場を繕うように声を上げ、あひるちゃんかっぽう着をエバに返す。
「あらあら、洗濯までしてくれたのかい!そのままでよかったのに。ありがとねえ」
「……エバ!氷をくれっ!顔が痛くてたまらんっ」
「──…あらあら、やっと来たと思ったら揃いも揃ってどうしちまったんだい?」
食堂に現れたその姿を眺め、エバは腰に手を当て半ば呆れたため息を吐いた。
アルとユリアを待っていたエバ達は、オマケが増えてくるとは思わなかったのだ。
しかも、様子が何だかおかしい。
ルイスは片頬が赤く腫れ、唇が切れている。
…ロイドと喧嘩でもしたのかね?でも、ロイドは無傷みたいだし…
そう思いながらアルを見ると、なんだかこの上なく機嫌が悪そうだ。
…さっきは楽しそうにお茶飲んでたのにねえ…
そしてユリアを見ると。
…おやおやっ?まあた鼻血が出ちゃったのかい!?
驚きながら、エバは一番まともそうなロイドにコソッと話掛けた。
「一体、何があったんだい?」
「それが……」
ロイドがエバに耳打ちしようとした瞬間、鬼畜の目が鋭く光った。
「あ…いや、なんでもない…はは…」
ロイドは慌てて誤魔化して頭を掻く。
「そうかい…ルイスにとって都合の悪い事なんだね?」
感のいいエバは雰囲気を察っしてそれ以上は聞かない事にした。
「あ、エバ! これを届けに来たんだった。サンキュー!」
ロイドは場を繕うように声を上げ、あひるちゃんかっぽう着をエバに返す。
「あらあら、洗濯までしてくれたのかい!そのままでよかったのに。ありがとねえ」
「……エバ!氷をくれっ!顔が痛くてたまらんっ」