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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第17章 ハードボイルドなアルだけど。
・
エバは苦笑いながら振り返る。
空いていた椅子に腰掛けながら、エバとロイドの会話に機嫌の悪いルイスがいきなり割り込んでいた。
「ねえちょっと。そこ、エバの席だから座らないでくれる?」
先に席に着いていたアルがルイスに言った。
「…っ…」
ルイスは舌打ちしながら席を隣に移動する。
「あ、そこはロイドが座るんだよね。ねえロイド、ここ座りなよっ皆でお茶しよっ!」
アルはルイスを睨み、ロイドににっこりと笑みを向けた。
…ひぃっ俺を巻き込むのはやめてくれっ!?
優しくされるロイドに鬼畜の視線が突き刺さる。
「早くどいてよっ…」
「──…わっ…ちょ、何する!?」
ガタガタっと椅子を揺らし、一向に席を譲らないルイスを無理矢理退かすとアルはロイドを腰掛けさせていた。
その席の向かい側がユリアだったからだ。
床に突き飛ばされたルイスは渋々とロイドの隣に腰掛けていた。
ルイスは背を向け不貞腐れている。
「あっ、そうだ!ユリア。今日、家に来てくれたんだって?わざわざありがとう!ごめんな、ちょっと疲れてたから……」
何となく気まずい空気を変えようとロイドはユリアに話掛けた。
ロイドに礼を言われ、ユリアは嬉しそうに笑顔を見せる。
「おい、“ちゃん”付けで呼ばないと殴られるぞっ…そこの舅に!」
ルイスが、背を向けたまま嫌みを口にする。
「あ、ああ…そうだな…っ…」
「ロイドはいいんだよねえ〜ね、ユリア!」
「なに…っ…!?」
…こいつっ…
ロイドを庇い、すぐにアルが応戦していた……。
エバは苦笑いながら振り返る。
空いていた椅子に腰掛けながら、エバとロイドの会話に機嫌の悪いルイスがいきなり割り込んでいた。
「ねえちょっと。そこ、エバの席だから座らないでくれる?」
先に席に着いていたアルがルイスに言った。
「…っ…」
ルイスは舌打ちしながら席を隣に移動する。
「あ、そこはロイドが座るんだよね。ねえロイド、ここ座りなよっ皆でお茶しよっ!」
アルはルイスを睨み、ロイドににっこりと笑みを向けた。
…ひぃっ俺を巻き込むのはやめてくれっ!?
優しくされるロイドに鬼畜の視線が突き刺さる。
「早くどいてよっ…」
「──…わっ…ちょ、何する!?」
ガタガタっと椅子を揺らし、一向に席を譲らないルイスを無理矢理退かすとアルはロイドを腰掛けさせていた。
その席の向かい側がユリアだったからだ。
床に突き飛ばされたルイスは渋々とロイドの隣に腰掛けていた。
ルイスは背を向け不貞腐れている。
「あっ、そうだ!ユリア。今日、家に来てくれたんだって?わざわざありがとう!ごめんな、ちょっと疲れてたから……」
何となく気まずい空気を変えようとロイドはユリアに話掛けた。
ロイドに礼を言われ、ユリアは嬉しそうに笑顔を見せる。
「おい、“ちゃん”付けで呼ばないと殴られるぞっ…そこの舅に!」
ルイスが、背を向けたまま嫌みを口にする。
「あ、ああ…そうだな…っ…」
「ロイドはいいんだよねえ〜ね、ユリア!」
「なに…っ…!?」
…こいつっ…
ロイドを庇い、すぐにアルが応戦していた……。