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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第23章 三章 狂犬レオの襲撃!!


「どうした?

“狂犬のレオ”…試合の準備をしなくていいのか?

まさか、お前程の男が恐れをなして棄権する訳じゃないだろうな……」


ルイスは半ば嫌味混じりで言った


…“狂犬のレオ”!?

この人がっ?


アルはまじまじと眺めた

ザドルが筋肉の塊と言っただけのことはある

ルイス達と並んで変わらない背丈‥180はあるだろうそして、屈強そうな体つきに上半身裸ではあるがロイドほどエロティックではない‥

浅黒い体には無数の傷痕があり、裸でいても多分、違和感を感じさせないだろう

…そのくらいの野性味を醸しだしていた


精悍な面構えに
“サーファーカット”
という今時の表現よりは、長めの“ウルフカット”
といった方がぴったりだろう… 形のいい額には太めのターバンが巻かれていた

前にロイドに、

“骨付き肉”が似合うと言った事があるが…


──! 前言撤回っこの人の方が絶対っ似合うっ!!

“狂犬のレオ”って呼び名もピッタリだ…

アルはそう思った


レオは半ギレ顔で言った
「馬鹿言ってんじゃねぇ!!初っ端から面倒臭ぇ相手よこしやがってっ!?
何、企んでやがるっあん!?」


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