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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第24章 四章 生き残り合戦!
「アル!おじちゃんがいたっ あそこっ!」
ティムの指差す方を見るとザドルが対戦相手と睨み合っている!
― ウギャーーーーっ!!
…な、なにっ!?
ザドルのコーナーを観戦し始めてすぐに、近くのコーナーからけたたましい悲鳴が聞こえた
その方向を見ると一人の選手が血だらけになってのたうちまわっている
よく目を凝らすと‥
片足片腕が付け根からスッパリ切り落とされ、その箇所は白い骨と肉の断面が表皮、真皮、皮下組織と解剖学の授業で説明できそうなくらいのきれいな切り口になっていた――!
「早速やりやがったか‥
リッパーの奴‥‥」
ルイスが呟いた
「あの人が三兄弟の一人!?」
「“悪魔の従者リッパー”だ‥
少しずつ痛めつけながら殺るのが趣味なんだよ
しかしなんで、相手の選手は試合放棄しないんだ!?」
アルの問い掛けにルイスが答えたがルイスも疑問に思う事があった‥
「試合が始まって真っ先に顎を切り落とされた‥放棄したくても喋れないんじゃ無理だろ、早めにコーナーから出れば失格扱いで試合は止められるが‥足をやられたんじゃな‥‥‥」
「逃げ道塞いだって事か‥」