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第26章 六章 王の秘策

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ルイスは少し照れを浮かべながら子供達を引き連れて席に向かうと、静かに腰掛けていた皆もなぜだか顔がほんのり色づいていた


「あいつに惹かれるレオやお前の気持ちも解らなくはない」


「…っ…//…何言ってんだよ!?」


席に付きながら言うルイスの言葉にロイドは焦り、皆は頷いた・・・



ざわめく場内が徐々に静かになりはじめる。
アルは配置に付き、すでにスタンバっていた‥‥‥




背中に背負った宝剣を鞘から引き抜き太陽の光りにかざす・・


――ﾄﾞｸﾝｯ！


・・・・き、た・・

この感覚！・・祠で初めて剣を手にした時と同じ!!



身体全体が脈を打ち鼓動が早まる。血流が滝の如く流れ出し、えもいわれぬ恍惚感に蝕まれ瞳孔が開ききった。

一気に吹き出した冷や汗が徐々に引き始め、妙な爽快感さえ覚える・・・



──大丈夫‥恐くない


そう‥あの時、始めて剣を手にした時の恐怖感が沸き起こる事はなかった。



・・・恐くないどころか


むしろ・・・イケル!!──


気持ちと同様にアルの瞳の輝きが増していく




完全に静まり返った場内に試合開始の笛の音が一斉に鳴り響いた！