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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第27章 七章 生き残り合戦!〜初陣〜
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見るとアルの対戦相手の男が鎖の先に繋いだ鉄の塊をブンブンと振り回し、それを華麗にかわすアルがいた。
「小柄なだけあってやっぱ身軽だな」
ルイスが感心するとティムが説明した。
「アルは体術が出来るんだ。オレらの村では小さい時からオン‥ぃでっ!?」
饒舌に語り出したティムをユリアが思いっきりつねる。
「ティムッ!アルがオンナの子なのは秘密なのよっ
気をつけてっ」
「ごめん‥」
こそこそと話をする二人にルイスが聞き返す
「小さい時から武術を習うのか?」
「うんっ…そ、そうなんだ!」
「確かに身のこなしにキレがあるが‥避けてるだけじゃ終わんねぇぞ?」
ロイドの指摘に皆も困惑している。たしかにアルは試合開始から攻撃する様子がみられなかった。
‥さっきの試合でザドルは斧の刃を使って攻撃をしなかった‥
『命の尊さを知っている…』
あのレオだって……
アレンも言ってたな‥
強いからこそ傷付けない闘い方ができる…
じゃあ、あたしは…?
ただ攻撃から逃げてるだけじゃ試合は終わらない──
アルは相手を見据え剣を構えた。
見るとアルの対戦相手の男が鎖の先に繋いだ鉄の塊をブンブンと振り回し、それを華麗にかわすアルがいた。
「小柄なだけあってやっぱ身軽だな」
ルイスが感心するとティムが説明した。
「アルは体術が出来るんだ。オレらの村では小さい時からオン‥ぃでっ!?」
饒舌に語り出したティムをユリアが思いっきりつねる。
「ティムッ!アルがオンナの子なのは秘密なのよっ
気をつけてっ」
「ごめん‥」
こそこそと話をする二人にルイスが聞き返す
「小さい時から武術を習うのか?」
「うんっ…そ、そうなんだ!」
「確かに身のこなしにキレがあるが‥避けてるだけじゃ終わんねぇぞ?」
ロイドの指摘に皆も困惑している。たしかにアルは試合開始から攻撃する様子がみられなかった。
‥さっきの試合でザドルは斧の刃を使って攻撃をしなかった‥
『命の尊さを知っている…』
あのレオだって……
アレンも言ってたな‥
強いからこそ傷付けない闘い方ができる…
じゃあ、あたしは…?
ただ攻撃から逃げてるだけじゃ試合は終わらない──
アルは相手を見据え剣を構えた。