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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第31章 十一章 幸福な明日へ

沸き上がる場内を後に、アルも選手控室の方に向かって行く‥

「ん?‥
なんだアルのやつ?

こっちに戻って来ねぇのか?」


ザドルが不思議そうにアルの後ろ姿を見た



「次はお前とだ‥

気持ちを落ち着けるためにに控室で準備するんじゃないか?」




「そうか‥」



ルイスの言葉に納得しつつ、ザドルはアルの姿が見えなくなっても控室入口を見つめたままだった




暫くすると、アレンが主賓席の方にやってきた。その表情には微かに焦りが見える。




「どうした?アレン‥」



「アルが決勝戦を棄権したいと―――」



「―――!?‥で、アルはどこにいる?」


「はぃ、医務室に居るようで私の元には係員が知らせにきたものですから‥」


「医務室!?・・・」




ルイスはアレンの報告を聞き、席にいたみんなと目を合わせた


「あと、子供達と話しがしたいから呼んできてほしいと‥」



「わかった。俺が連れて行こう! ルイスはパレードの準備があるだろうからよ」




ザドルが立ち上がり子供達を促す


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