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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第31章 十一章 幸福な明日へ


「そうだな‥俺も後れて様子を見に行くよ。じゃあアレン、決勝戦はザドルの不戦勝って事で進めてくれ!」



「はぃ、ではそのように」







医務室の前まで来ると子供達はドアをノックした。

カチャッと軽いドアが開く。



「アル! 大丈夫!?」



子供達が医務室に入ると患者用の白いベッドに腰掛けて、足首に包帯を巻いているアルがいた



「なんだ足、捻っちまったのか?」


「ははっちょっとね!レオとの闘いで足滑らした時にやっちゃったみたい」


後から入ってきたザドルがアルに声をかけた



「‥ちょっと子供達とだけで話したいんだけど、いいかな?」



「あぁ、 いいぜっ俺は外で待ってらぁ」


ザドルはアルの頼みを快く受け止め保健室のドアを締める。それを確認してティムが不安な表情を浮かべた


「アル、足痛いのか!?」


「全然っ!♪」


「全然ってじゃ、その包帯は?」


「決勝戦を棄権する為の口実だよ‥」


「こうじつ?」


心配そうに取り巻く子供にアルは笑顔を向けると、驚く子供達をもっと傍に来るように手招きした



「これを見て・・・」

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