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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第4章 ルバール宿舎

「申し訳ありません、国王。少々、トラブルがございまして‥その処理に追われておりました」


ルイスは軽く頭を下げた


「‥うむ、ならば至仕方ないが……
また昔のように城で迷子になったのかと心配しておったところだぞ……もう少し遅ければ捜索隊をだそうかと‥」


「‥ぷっ」

‥っ!?

二人のやりとりを聞いていたロイドが吹き出したのをルイスは聞き逃さなかった!

「あの…お言葉を返すようですが、王‥あれは迷子になったのではなく‥隠れんぼをして遊んでいただけです…」

「うむ、そうであったか」

五人兄弟の末っ子で上に兄二人、姉二人を持つルイスは歳も離れているせいか兄弟からとても可愛がられていた…
 とくに王とは15近く離れており、王にとっては目に入れても痛くないほど愛しい存在である


小さなルイスは城の中でよく、隠れんぼをした。
もちろん前国王にも兄弟にも城の兵士にも乳母にも見つけだすのは困難なほど。

隠れんぼのプロフェッショナルだった…
しかし…
ただ一人、王妃をのぞいては別だった。
城の者達全員を借り出しても見つけられないルイスを、王妃はいとも簡単に捜し当てた。

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