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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第4章 ルバール宿舎
玉座の前まで来ると二人は軽く握った拳を胸にあて、深々と頭をさげ敬礼の意を召す。
「うむ、…二人とも頭を上げよ……」
威厳ある声に導かれ顔を上げると、目の前の台座には神々しい面持ちの主がいた。
§ブランデール・エドモント国王§
19世
このルバール大国の頂点にたつ者である
口元から顎先まで伸ばした髭は綺麗に整えられており 肩下まである艶やかなブロンドは上品なウェーブでまとまり、様々な宝石をあしらえた王冠をより一層‥際立たせていた――
そして、何をも恐れないその威厳ある眼差しは、己に対しての厳しさ‥ 周りの者に対しての優しさで光り輝いている。
…少し誰かを思わせるような……
そう、彼は今、目の前にいる精鋭部隊隊長。
ルイス・エドモント ‥彼の長兄にあたる。
ルイスはエドモント王家の第五子 三男坊であった
「待ち兼ねたぞっ。
我が弟ルイスよ……
相変わらず、ロイドの手をこまねいているようだな…」