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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第4章 ルバール宿舎
「うむ、…致し方あるまい状況が状況なのでな‥ 」
「…状況?、とは?」
「うむ、 クラディウス !頼んだぞ‥ 」
ロイドが質問するやいなや、王は後ろに控えていた杖を持つ老師を呼んだ…
細身の体に腰下までの銀髪、頭髪と同じ色の長い顎髭をたくわえ、すべてを見通すような鋭い眼光も目尻の下がった深いシワが柔らかい印象に変える…
見るからにして豊富な知識を兼ね備えた賢者‥そのものだった。
クラディウスは王に代わって事の真相を語り始めた‥
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西の空 紅に染まりし時
闇の王の復活を讃え
東の空 暁に輝きし時
神の従者目覚め
神の光り 黄金の輝き
闇を葬る 力与えん
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「…伝承の地に遺された古い言い伝え……もう二千年も昔の伝説話‥このルバール大国が建国される前の話しでございます…
神は天と地を創造し 天と地はそこからあらゆる生命を生みだしました‥
天は風(空気)を地は(水)を、そして様々なモノに生命の息吹を吹き込んだのです…
我々人間もその一つでございます──
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