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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第4章 ルバール宿舎
我々生命を持つ者は神に創られ、そして生かされているのです
我々はそのことを忘れ、思うままに創成と破壊を繰り返し時代を紡いで来てしまいました‥
そのことに嘆き悲しみ神は全てを創り直そうとし、動植物や海の生き物はその運命を受け入れ――‥…
そして我々人間だけが逆らい神に戦争を仕掛けたのでございます‥
もちろん我々の惨敗でございます…ですが人間の情念とは末恐ろしいもの、屍となってもなお…
己の欲にかられ神にとり憑いたのです
神はもがき苦しみ己の魂をその感情に支配されてしまったので………んっ!?
っ寝るなっ!そこッ!!」
──…ドスッ!!
「ガハッ…っ…」
老師は立ったまま器用に居眠りこいてるルイスの喉元に杖を打ち込んだ。
「痛っ……てぇ〜」
ルイスは首に手を当てがいもがいている
その隣でロイドも老師の一撃にびびっていた。
‥よかった‥
気付かれなくてっ…
(ロイドよお前もか‥)
ロイドは小さくホッと胸を撫で下ろす。
「人の話はしっかり聞くもんじゃっ!・・・っとに最近の若者んはっ‥」
クラディウスが呆れながら若者二人を叱責すると別の場所から‥
「んがッ…」
そんな激しい寝息が聞こえた。
「──…!?…なにっ?お前もかぁっ!?何故なんじゃブランデール!?」