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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第43章 三章 情炎
──…アル……
スタンレー家の一騒動も知らずにロイドは嫉妬で燃える感情を冷たいシャワーで冷やしきると、薄暗い部屋の中、ベッドで額に手をあてがい考え込んでいた
頭に浮かぶのはただ一人──
狂おしい程に心が……体が求めてならない愛しい人……
‐ カサッ!
ロイドは一枚の絵を見つめる。
両端の余計な姉妹の絵は目に入らないように後ろに折りたたまれていた
満面の笑みでまるで生きてるようにロイドを見つめてくる.....
…さすが一流の画家だな.....
まるで魂が宿っているようだった....
ロイドは絵の中の愛しい人にそっとキスをする
途端に気持ちが高ぶり始め胸が痛んだ
......愛してる.....
...... 愛してる.........
伝えられない想いを心で呟く...
........アレンは....
あいつはアルが女だって知ったらどうするんだろうか?
見た感じ....どちらかと言うとアルの方がアレンを意識してるように感じる...
ロイドは胸のうずきを堪え瞳を閉じた