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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第4章 ルバール宿舎

///‥
「うむ。」


「王‥」


「うむ、なんだミラルドよ」

「‥お顔が ほてってございます…‥」


「うむ、今日は陽が射すからの…」


「もう 夜でございますが‥」


「‥///」


「ウフッ 恋わずらいですわ、きっと…‥」


謁見の様子を静かに見守っていた王妃サリナ・エドモント が楽し気に口を開いていた……










◇◇◇


ルイスとロイドは石造りの渡り廊下を無言のまま足音だけ響かせていた──


「ルイス‥どう思う?…」

ロイドが突然、問い掛ける



「‥どうって、聞かれてもな… あんな風に言ってはみたものの、お伽話にしか思えないね?………お前こそどう思った? 」

「同感・・・まあ、とりあえずは闘技会を無事に終わらす事の方が先決だろ?」

「そうだな‥実際、何人怪我人が出るか……人数が多い分、医者も多めに待機させなきゃならないし…」
「埋葬地の予約もしといたほうがいいぞ‥ 」

「 ああ、そうするよ」


「じゃあな!参加名簿が出来たら教えてくれ」



ロイドは自分を裏門まで見送ってくれたルイスに別れを告げると、裏庭に繋いでいた愛馬に手をかけた

―ブルルンッ ヒヒ-ン

見事な綱さばきで馬を操るとロイドは再び別れの合図に片手を振り上げ立ち去る。

 王家の紋章をあしらった飾り留めで留めてある、長めの白いマントを冷たい夜風になびかせながら、ルイスもロイドの後姿に別れの合図を送った…


「──クシュンッ…寒っ……」
ルイスは肩を庇う。
夜風が身に染みるそんな夜の出来事だった……

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