この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第5章 鉄拳の母
「便所も、こっちだ。着いてこい」
「はぃ…」
‥くそーっ…なんでこうなるかなぁ……
苦笑いながら、仕方なしにアルはザドルの後に着いていった。
「便所はここだ」
「はい」
「………」
きょとんと返事を返すアルをザドルは真顔で見下ろす。
「……?」
「行かねぇのか? 便所にゃ…」
「あっ、 ああ…なんだか、おさまっちゃったようで‥ハハっ」
「なんだ、そうか?‥我慢は体に良くねぇぞ‥出ねぇんならしょうがねぇが……まあ場所わかっただろうから後で行け」
そういうとザドルは再び歩き出した。
そして前を向いたまま口を開く。
「おめぇ‥ 金がほしいのか……?」
「えっ?‥あっ、と‥うん……生きて行くには先立つモノがないと…」
「‥まぁ、そりゃそうだがよ、ここの闘技会にでちまやぁ‥金、手に入れる前に命取られちまうぜ… 」
ザドルは足を止めてアルをじっと見つめると、再び歩き出した
「……そんなに強い人ばっかり出るの? この大会は……」
「…まあ腕に自信のない奴はまず‥出ねぇな!」
「……そうなんだ…」
ザドルは歩きながら考え込むアルをちらっと見ると、いきなり大きな手で小さな頭を目一杯ワシワシと撫でた。
「……っ!?」
ちょ…く、クラクラするっ…
驚きながらも力任せの行為にアルは足元がふらついていた。
「はぃ…」
‥くそーっ…なんでこうなるかなぁ……
苦笑いながら、仕方なしにアルはザドルの後に着いていった。
「便所はここだ」
「はい」
「………」
きょとんと返事を返すアルをザドルは真顔で見下ろす。
「……?」
「行かねぇのか? 便所にゃ…」
「あっ、 ああ…なんだか、おさまっちゃったようで‥ハハっ」
「なんだ、そうか?‥我慢は体に良くねぇぞ‥出ねぇんならしょうがねぇが……まあ場所わかっただろうから後で行け」
そういうとザドルは再び歩き出した。
そして前を向いたまま口を開く。
「おめぇ‥ 金がほしいのか……?」
「えっ?‥あっ、と‥うん……生きて行くには先立つモノがないと…」
「‥まぁ、そりゃそうだがよ、ここの闘技会にでちまやぁ‥金、手に入れる前に命取られちまうぜ… 」
ザドルは足を止めてアルをじっと見つめると、再び歩き出した
「……そんなに強い人ばっかり出るの? この大会は……」
「…まあ腕に自信のない奴はまず‥出ねぇな!」
「……そうなんだ…」
ザドルは歩きながら考え込むアルをちらっと見ると、いきなり大きな手で小さな頭を目一杯ワシワシと撫でた。
「……っ!?」
ちょ…く、クラクラするっ…
驚きながらも力任せの行為にアルは足元がふらついていた。