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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第5章 鉄拳の母
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目覚‥めよ…
――――…神……者、
復‥活、……時…
‥‥‥我‥共に闘え‥‥
∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬
──チチチッ…小鳥のさえずりが遠く聞こえていた。
青々とした葉を朝露が滑り落ち、次々に連なる葉を揺らす。
「…ル、アル‥起きてっ!アルったら、起きてよっ!」
遠くで聞き覚えのある声が賑やかに喧騒を奏でる
「…‥ぅ‥ん、今‥起き‥る‥‥‥‥‥‥‥zzz‥」
「──…って寝てるじゃんかよっ!よーし、それならっ」
子供達はみんなで目配せすると声を揃え、中々起きないアルに突進していく
「せーの!」
―ドスッ―
「──…っ…!?」
アルは容赦ないタックル攻撃のおかげで、一瞬悶絶をうったが、すっきりと目を覚ました
「お、はよ …みんな」
「おっはーっ!」
夕べたらふく食べて、温かい布団でぐっすり寝たせいか子供達は異様に元気だ。
「なぁアル!外に遊び行ってもいい?」
―いぃ?
―いぃ?
―ぃッ?
「…あぁ、ちょっと待って」
アルはおもむろに、ズボンのポケットを探るとアレンから貰った紙に目を通した