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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第50章 忘却の女神
なんとなく、ロイドはもう一度、確かめたくなる‥‥
「アル‥‥」
ロイドの静かな呼びかけにアルは躊躇することなく、ほんのりと紅潮したままの顔でロイドを見上げた。
アルの瞳に映りこんだロイドはゆっくりと首を傾け瞼を伏せる‥‥‥
そして、自然の流れに身を任せたようにアルの顔もロイドの向きと交差するかのように傾き瞳を閉じた‥‥
優しくて荒々しい…
深くて柔らかい………
そんなキスに再び溺れお互いに抱きしめ合う‥
唇を離し見つめ合い、ついばむようなキスを繰り返すと再び深く絡みあった‥‥
「ッ―――!
アルッ‥アルッ!!」
アルがこの世に生まれてきたことを感謝したい!
巡り会えた運命に!!
こんなに愛しい人を俺は他に知らない!
この世の全てに誓いたい…
俺はアルのために自分を捧げる‥自分のすべてを…