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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第51章 不吉な予兆
「おはようございます!
ハィ、これ!!
もう、一つはルイ兄ちゃんに渡して!」
役所に来ていたティムは、そう言って二通の封筒をアレンに差し出した。
「おゃ!おはようございます。何ですか、コレは?」
アレンはティムから手渡された封筒を手に取り目を通す‥
「ああ、誕生日ですか!」
「うん、アルにはまだ内緒だぞ!びっくりさせてやるんだ」
そぅ、ティムがアレンに渡した封筒は、アルの誕生日パーティーの手作りの案内状だった‥
開封部分には可愛いビーズの花が飾られてある‥
ユリアが貼り付けたモノだった。
子供達はこの案内状をみんなで手分けして配っている。
「わかりました!では、この日に是非、お伺い致します」
アレンの快い返事を確認しティムは自分の仕事場に戻って行った。
――コンコン!
「‥うむ、入りなさい」
―カチャ―
「遅くなりました」
「いや‥こちらこそすまないな。
事は急を要するのでな‥」
ルイスは朝早くから王族会議室に呼び出されていた…
ルイスが会議室に着くと席には各国の権力者達、そうそうたるメンバーが顔を並べていた。