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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第51章 不吉な予兆


会議室に集められた顔ぶれを確認したルイスは


‥こりゃ、ただ事じゃぁないな‥‥‥


そう実感していた‥



そこには隣国、三ヶ国の国家機密諜報員達とそして大臣達が顔を連ねており、その者達の表情はとても厳しいものだった‥‥


ルイスを席に促し、我が国の王‥ブランデールは会議開始の合図をだした‥‥

そして、向かい側に腰掛けていた男が資料を読みあげる‥


「‥‥皆様、‥お忙しいところ、急な御呼びたてで申し訳ありません‥‥

他の国にもお集まり頂きたかったのですが、間に合わないようなので‥‥



先(せん)だって‥‥我が国の南の方角に位置する村が‥‥忽然と跡形もなく消え去りました‥‥‥」


― なんと!?‥‥‥

― 村が消えた!?

― ハリケーンか何かではないのか?



男の言葉にその場にいた者達は口々に意見をかわし始める。


「‥‥ハリケーンでも‥
トルネード(竜巻)の仕業でもありません‥‥
丁度、我が国の観測機関が城の展望から調査していた目の前で事が起こったそうで‥
村民50名程のホントに小さな村ですが‥‥

黒い雲に覆われ一瞬で姿を消し去ったと‥‥‥」


諜報員の言葉に皆(みな)がざわつき始めた

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