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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第51章 不吉な予兆


アルはゴロツキの吐いたセリフに顔をしかめながら背中の剣に手を伸ばし、そして不敵な笑みを浮かべ言った――!




「フン‥‥‥モテないゴロツキのしそうな事だ‥‥
力づくで、よってたかってか弱い女を抱いて何が楽しい?」



― なに///
言ってくれるじゃねぇか…俺達がこの一帯を仕切る豪族の東尋坊(トウジンボウ)だと知ってて言ってんなら大したもんだぜ‥あぁ!?



「東尋坊‥


ハッ!‥知らないねそんなの‥」

‥てか、ホントに知らない
なに?有名なの!?




アルは密かに焦っていた



それでもしょうがない!
今はこの剣に頼るしか‥



アルは怯えてることを悟られないようにゆっくりと剣を引き抜き構えた‥



― 上等だてめぇ
俺達に剣を向ける何てな

その根性だけは買ってやらぁ!!!




ゴロツキ達がそれぞれの武器を構えアルに、にじり寄った途端 路地の隅にある街灯が燈る!


そして、アルの顔を見た少女が叫んだ―――!



「ディーア――ッ!?

ウソ‥あなたディーアでしょ!!」



― 何!?ディーア!?


― ディーアってまさか


― あの、‥‥鉄塊を斬った奴か!??


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