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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第51章 不吉な予兆
アルはモニカに優しく微笑み掛ける
「頼ってほしいんだ‥
どこまで出来るか分からないけど‥
とりあえず、闘技会でもらった懸賞金がある‥‥
一括で返してもう、あんな奴らとはおさらばだ‥」
ね‥そう言ってアルはモニカの顔を覗き込んだ
「でも‥‥あなたに借りてもアタシには中々返せない‥‥」
「いいよそれで‥
とにかく、アイツらからの借金を消さないことには、このまま増えて行くだけなんだし‥‥僕に借りても増えないんだからどっちがいいかは分かるよね?」
アルの言葉にモニカはうん、と頷いた
「じゃあ、すぐ返しに行こう!!
役所に行って貰ってくるから!」
「あぁ!アル、ちょっと待て‥」
そう言って席を立ったアルにルイスは声をかけた
「ついでに57万ダーツ‥おろしてこい‥‥」
ルイスの言葉にアルは冷や汗をかいている‥
「罰金刑だ‥‥
お前の斬り刻んだ鉄柱代‥
よろしくな!」
ルイスは不敵な笑みを浮かべると、蹴られたスネをさすりながらアルに見せびらかす
「…っ…わかりました!」
アルは勢いよく扉を閉め返した……