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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第52章 豪族!東尋坊


「なに!?
レオの弟分だって!?」

「あぁ‥
俺もびっくりしたけどな


笑えるだろ!?兄貴はケツ狙い‥弟は命(タマ)狙い‥‥

ぶはっ!俺って上手い!!

座布団10枚!

高くて座れねぇみたいな?」



‥隊長サン‥‥



ルイスは何やら一人で語って盛り上がり、ロイドはメラメラと怒りの炎を燃やしはじめている




‥なんか、この人達の相手って‥‥疲れるな‥‥


アルはため息をつきながら、あっと思い出していた。

「ねぇロイド!」


「‥‥」

無言で何かを言いたげにこちらを見つめるロイドにアルは聞いた

「‥あの、さっきの話しの続き何だけど」

「さっきの?

‥‥ああ、ザドルが夜勤の日は俺が泊まり込むってことに、なったんだが‥‥」


「‥?ぇ」


‥泊まり込む?


ロイドが?‥‥

う、そ……っ


「嫌なのか?」

「えっ…いや、っ…そんなことはないけどっ…」

ロイドは不安げに聞き返す。

そんな中、ルイスはいきなり席をたった。

「んじゃあ、ご馳走さん!俺まだ仕事あるからじゃな!」


「ええっ!?ちょ、ちょっともう帰るの!?」

笑顔で手を振り立ち去るルイスにアルはすがるように思わず腕を伸ばした。

残るロイドにアルはチラリと目を向ける。
むやみやたらにロイドに火を付けたルイスを小さく恨みながら、アルはその場で途方に暮れていた…


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