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第53章 幻想夢

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「ﾄﾞｺを触って欲しい？


‥ん?‥‥‥アル‥‥」




ロイドはそう言いながら、アルの唇に甘く軽いｷｽを繰り返した



そんな軽いｷｽでは我慢できず、アルはロイドの首にしがみつき自分からﾃﾞｨｰﾌﾟなｷｽを投げ掛ける―――


だがロイドはそれに答えなかった‥


アルの舌が入り込もうとする度にロイドは顔を引き軽いｷｽを唇に落とす‥‥


「ﾛｲﾄﾞ‥どうして?‥‥」


ロイドがｷｽを避ける理由が解らない‥
いつもなら自分から喰らい付くような激しいｷｽをしてくるのに‥‥‥



ただ、ロイドも平気な訳ではなかった‥‥
愛しい人からこんなに求められ、胸の苦しさは加速していく‥‥‥

アルの切なく熱い眼差しにロイドだって限界だった―


ホントはジラし抜くつもりだったのに、ロイドももう我慢ができなかった。

抑えがきかずロイドはアルの後頭部を鷲掴みすると熱い唇を激しく吸いたてた―――


そして、強引過ぎる程のﾃﾞｨｰﾌﾟなｷｽをアルに降り注ぎ唇を離すと睨みつけるようにアルを見つめる‥‥‥

「アル‥‥


最後まで俺に総てを捧げる気があるか？」


「‥‥」

ロイドの突然の問いかけにアルは一瞬困惑してしまった