パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第56章 立冠式

･


「アルーーーｯ!!!」


‥ｸｿｯ!
どこ行きやがったｱｲﾂ!??



ルイスはﾊﾟﾗﾀﾞｲｽを出て辺りを見回す――




‥―――!?‥いたｯ！
もうあんなﾄｺに


暗くなったネオン街をがむしゃらに走って行くアルを見つけ、ルイスは急いで馬に乗った!!



「アルーーｯ!!


止まれｯて‥っ



俺が悪かったｯ―――」





馬に乗り、叫ぶルイスに気づきアルは焦った



「やだぁーーｯ


追ってこないでｯ!!!」


‥もぅｯ!ほっといて欲しいのにｯ―――



アルは半分泣きながら走っている。




‥ｸｿｯ!!あいつ、スラム街の方に行きやがった！





地図を頼りに、ここまできたアルは自分が何処を走っているのかさえわからなかった―――


街灯と人の一段と少ない路地に入ったアルはその先が警備隊も容易に入り込めない場所だというｺﾄを知らない‥‥‥


バッドゲートﾀｳﾝと呼ばれたそこはまさしく悪の巣窟‥治安もｸｿもない地域だった――




ルイスはアルがバッドゲートをくぐる前に捕まえようと馬にムチを入れる！




‥ｸｿｯ間に合ってくれよ!!

手綱を巧みに操りながら人垣を避けてルイスは瞬く間にアルに接近した！