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ご主人様のディルド
第9章 片瀬くんの残り香

どうやら電話が終わったようだった。
そしてご主人様の足音が僕がいる納戸に近づいた。
まさか……。
ガタンと音がして納戸が開かれた。
ご主人様が僕を見つめている。
そして僕を手に取ったのだ!!

僕を手に取ったご主人様がまるで僕に話しかけるかのように独り言を発する。
「片瀬くんのはここまで大きくなかったかな?」
「あああ……でもこの形、この硬さは同じ感じ……」

そう言ったご主人様は僕を口へと誘導する。
「う……うん。やっぱおほきい……」
僕はご主人様の暖かい口の中へと入っていった。
ご主人様は『やっぱ大きい』と言った。
それは間違いなく片瀬くんのものと僕を比べて僕の方が大きいと言っているのだろう。

やった!!
僕は片瀬くんに勝ったのだ。
それにご主人様はバイブではなく僕を手に取って、今まさに咥えてくれているのだ。
この事実は僕がバイブに勝利したということにならないだろうか?
僕は今日、僕を脅かす存在だったライバルたちに勝利したのだ!!
ご主人様の寵愛を一番に受けているのはこの僕なのだ。

「うん……はあー」
ご主人様の口から離れた。
棒はご主人様の唾液まみれになっている。

「あああ……片瀬くんのおチンチンを咥えた時のことを思い出しちゃった」
恍惚の表情で僕を見つめるご主人様。
そしてご主人様は下半身をきゅっと締めた。
「はあー。ディルドを咥えてたら思い出して我慢出来なくなっちゃった」
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