この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
遠恋カレンダー
第3章 3月:ホワイトデー
「あ、ううん。ダメじゃないけど」
「良かった」
「帰りの電車が大丈夫なら」
「うん」
私の言葉に、あからさまに一喜一憂するオトコを
カッコいいより、可愛いと思ってしまった。
そんな約束をした翌日。
いつものお店でご飯を食べて、アルコールを口にしない小川くんに
あぁ、車で来たからいつもより長くいられるのかな、なんて勝手な解釈をした。
21時が過ぎた頃、「そろそろ行こうか?」と小川くんがスプリングコートを手に持った。
「え?いつもより長くいられるって言わなかった?」
「うん。だから―――行こう」
そう言っていつものように年下とは思えないスマートな会計をして
私の手を握って桜木町の街を歩きだす。
その手が誘うままにインターコンチネンタルのエレベーターに乗った。
インターコンチのバーは横浜の夜景が一望できる。
小川くんが押したボタンはバーがある31階より少し下で
「ねぇ、どこに行くの?」
「良かった」
「帰りの電車が大丈夫なら」
「うん」
私の言葉に、あからさまに一喜一憂するオトコを
カッコいいより、可愛いと思ってしまった。
そんな約束をした翌日。
いつものお店でご飯を食べて、アルコールを口にしない小川くんに
あぁ、車で来たからいつもより長くいられるのかな、なんて勝手な解釈をした。
21時が過ぎた頃、「そろそろ行こうか?」と小川くんがスプリングコートを手に持った。
「え?いつもより長くいられるって言わなかった?」
「うん。だから―――行こう」
そう言っていつものように年下とは思えないスマートな会計をして
私の手を握って桜木町の街を歩きだす。
その手が誘うままにインターコンチネンタルのエレベーターに乗った。
インターコンチのバーは横浜の夜景が一望できる。
小川くんが押したボタンはバーがある31階より少し下で
「ねぇ、どこに行くの?」