この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
遠恋カレンダー
第5章 5月:時差
「気持ちは分かるけど。
そんなのあいつは望んでないと思うけど?」
「・・・・」
「デカイ失敗したらどーすんの?経理で失敗なんか大変だろ?」
分かってる。
「異例の転勤なんだろ?年上のお前が支えてやれよ。
お前の体調や仕事の事で心配させるなよ?」
分かってるってば!
「いいか?宮本、男っていうのは・・・」
「分かってるってば!」
思ったより大きな声を出した。
「失敗してないでしょ?
心配ありがとう!
でも、好きな人がそばにいる青木に私の気持ちは分からないと思うよ?
なにが遠距離恋愛してる、よ。同じ部だったじゃん!」
同期の青木と葵は社内で、しかも同じ部での恋愛を隠すために
お互い遠距離恋愛をしているとみんなに嘘をついていた。
「ごめん」
私は泣きそうな顔をしていたンだと思う。
私の顔を見て、青木は一瞬言葉に詰まって謝ってきた。
「俺が口出しする事じゃなかった」
素直に謝ってきた青木に私はなにも言えなくて。
私の方だっていけないって分かってる。
「どうした?何か経費で不明な点でもあるのか?」
そんな私たちに篠塚さんが声をかけて
「大丈夫です」
そう答えるのが精いっぱいだった。
平日も挨拶程度しか話せなくて
向こうに行ったばかりの小川くんは土日も忙しいらしく
もう何週間、きちんと話していないんだろう?
そんなのあいつは望んでないと思うけど?」
「・・・・」
「デカイ失敗したらどーすんの?経理で失敗なんか大変だろ?」
分かってる。
「異例の転勤なんだろ?年上のお前が支えてやれよ。
お前の体調や仕事の事で心配させるなよ?」
分かってるってば!
「いいか?宮本、男っていうのは・・・」
「分かってるってば!」
思ったより大きな声を出した。
「失敗してないでしょ?
心配ありがとう!
でも、好きな人がそばにいる青木に私の気持ちは分からないと思うよ?
なにが遠距離恋愛してる、よ。同じ部だったじゃん!」
同期の青木と葵は社内で、しかも同じ部での恋愛を隠すために
お互い遠距離恋愛をしているとみんなに嘘をついていた。
「ごめん」
私は泣きそうな顔をしていたンだと思う。
私の顔を見て、青木は一瞬言葉に詰まって謝ってきた。
「俺が口出しする事じゃなかった」
素直に謝ってきた青木に私はなにも言えなくて。
私の方だっていけないって分かってる。
「どうした?何か経費で不明な点でもあるのか?」
そんな私たちに篠塚さんが声をかけて
「大丈夫です」
そう答えるのが精いっぱいだった。
平日も挨拶程度しか話せなくて
向こうに行ったばかりの小川くんは土日も忙しいらしく
もう何週間、きちんと話していないんだろう?