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遠恋カレンダー
第8章 8月:花火
夏休みは5日をバラバラにとっても、まとめてとってもいいんだけど
今年は一気にとることにした。
部のメンバーで希望の日程をそれぞれ出して
予定のない私は最後の空いている日でいいやとほっておいた。
9月の終わりに部のだれもとらない1週間があったのでそこで一気にとることにした。
小川君にそう報告した日、私は大きな紙袋を持って出勤する。
「今日、みなとみらいで花火大会があって屋上が解放されるんだ」
「へぇ!すごいな」
「浴衣着るんだよ!」
「そうなんだ!写真撮ったら送ってよ」
「うん」
たわいもない会話をして出勤した日は
ほんの少しの罪悪感と、ほんの少しのワクワク感と
大きな、説明できないもやもやした気持ちを抱えて1日の仕事が終わった。
1番大きな会議室を女子の浴衣を着る部屋に秘書課の武田さんがあけてくれて。
葵や同期と子たちと浴衣に着替える。
「あ!下駄忘れちゃった!」
ぼーっとしてるからだ。
そう言った私に、葵が
「ドジねぇ。いいじゃん。仕事用のサンダルで」
3センチのヒールの低い仕事用サンダルはお気に入りのミハマのサンダルで
「いっか」
浴衣姿が完璧じゃないところが、私の気持ちを表しているようだった。
今年は一気にとることにした。
部のメンバーで希望の日程をそれぞれ出して
予定のない私は最後の空いている日でいいやとほっておいた。
9月の終わりに部のだれもとらない1週間があったのでそこで一気にとることにした。
小川君にそう報告した日、私は大きな紙袋を持って出勤する。
「今日、みなとみらいで花火大会があって屋上が解放されるんだ」
「へぇ!すごいな」
「浴衣着るんだよ!」
「そうなんだ!写真撮ったら送ってよ」
「うん」
たわいもない会話をして出勤した日は
ほんの少しの罪悪感と、ほんの少しのワクワク感と
大きな、説明できないもやもやした気持ちを抱えて1日の仕事が終わった。
1番大きな会議室を女子の浴衣を着る部屋に秘書課の武田さんがあけてくれて。
葵や同期と子たちと浴衣に着替える。
「あ!下駄忘れちゃった!」
ぼーっとしてるからだ。
そう言った私に、葵が
「ドジねぇ。いいじゃん。仕事用のサンダルで」
3センチのヒールの低い仕事用サンダルはお気に入りのミハマのサンダルで
「いっか」
浴衣姿が完璧じゃないところが、私の気持ちを表しているようだった。