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遠恋カレンダー
第9章 9月:ドイツ
降り立ったシュトュットガルトの駅は・・・
大改修の最中みたいで、ただでさえ初めての駅なのに
もうっどっちに進んだらいいのかさえ分からない。
高い高い工事中の天井を見上げながら、思わず出た「ほぅ~」というため息とともに立ち止まっていると
「ほのかさん」
笑いを含んだ懐かしい声が聞こえてきた。
「小川くん!」
声の聞こえたほうを振り向くと私の恰好を笑って
「上ばかり見ていると人にぶつかるよ」
そう言いながら私の荷物を、すっと受け取った。
「凄いね」
「うん。改修が終わるのが楽しみだよ」
再び上をぐるりと見渡した私を見て
「シュトュットガルトにようこそ」
そう言って私を抱きしめた。
「おじゃまします」
私も笑いながら小川くんをギュッと抱きしめる。
目をつぶってゆっくりと深呼吸すれば
それは好きな人の身体で、その安心感にホッとする。
「ココが小川くんが住んでる街なんだね」
駅から車に乗り込んで、家までそんなにかからないから。という小川くんに
やっと景色を楽しむ余裕が出てきた。
大改修の最中みたいで、ただでさえ初めての駅なのに
もうっどっちに進んだらいいのかさえ分からない。
高い高い工事中の天井を見上げながら、思わず出た「ほぅ~」というため息とともに立ち止まっていると
「ほのかさん」
笑いを含んだ懐かしい声が聞こえてきた。
「小川くん!」
声の聞こえたほうを振り向くと私の恰好を笑って
「上ばかり見ていると人にぶつかるよ」
そう言いながら私の荷物を、すっと受け取った。
「凄いね」
「うん。改修が終わるのが楽しみだよ」
再び上をぐるりと見渡した私を見て
「シュトュットガルトにようこそ」
そう言って私を抱きしめた。
「おじゃまします」
私も笑いながら小川くんをギュッと抱きしめる。
目をつぶってゆっくりと深呼吸すれば
それは好きな人の身体で、その安心感にホッとする。
「ココが小川くんが住んでる街なんだね」
駅から車に乗り込んで、家までそんなにかからないから。という小川くんに
やっと景色を楽しむ余裕が出てきた。