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遠恋カレンダー
第12章 12月:クリスマス
ランドマークの吹き抜けに飾られた大きな白いクリスマスツリーは
雪の森をイメージして造られたとかで
その吹き抜けから人工の雪を降らせる。
横浜はクリスマスに雪が降る事はほとんどなくて
本物のホワイトクリスマスは見たことがない。
「わざわざ室内に雪を降らせるなんて、雪国の人が聞いたら呆れるね」
それでも暗くしたランドマークに実際に降る雪を見たら・・・
幻想的で、綺麗で。
手をつないでいることが自然に思えてきた。
「きれい・・・」
思わずため息と出たその言葉に
秋田さんは優しく笑って
「ほのかちゃんと見ることができて良かった」
そうつぶやいた。
その言葉が、可愛くて。
年上の人を可愛いなんて変かもしれないけど
それでも、私とその雪のツリーを見ることができて良かったと喜んでくれるその言葉が嬉しくて。
私も握っている手をギュッと握り返した。
そんな私の行動に、秋田さんは
ハーッと
小さなため息とも取れる、息を吐き出して
「これ以上、俺を虜にしないで」
そう眼をつぶった。
雪の森をイメージして造られたとかで
その吹き抜けから人工の雪を降らせる。
横浜はクリスマスに雪が降る事はほとんどなくて
本物のホワイトクリスマスは見たことがない。
「わざわざ室内に雪を降らせるなんて、雪国の人が聞いたら呆れるね」
それでも暗くしたランドマークに実際に降る雪を見たら・・・
幻想的で、綺麗で。
手をつないでいることが自然に思えてきた。
「きれい・・・」
思わずため息と出たその言葉に
秋田さんは優しく笑って
「ほのかちゃんと見ることができて良かった」
そうつぶやいた。
その言葉が、可愛くて。
年上の人を可愛いなんて変かもしれないけど
それでも、私とその雪のツリーを見ることができて良かったと喜んでくれるその言葉が嬉しくて。
私も握っている手をギュッと握り返した。
そんな私の行動に、秋田さんは
ハーッと
小さなため息とも取れる、息を吐き出して
「これ以上、俺を虜にしないで」
そう眼をつぶった。