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ひと月半の恋人
第2章 恋人
 そのあと、翌日まで。
 たかちゃんと、何度もした。

 翌日たかちゃんの手持ちのゴムが無くなって、ゆうちゃんの買い置きを見せたら、今日は終わりな、って言われた。
 どうして?って思ったんだけど、一旦帰るって言ってまた来たたかちゃんの持ってたゴムの箱を見たら、サイズ表示が違ってた。ゆうちゃんのを勝手に使うのが駄目なのかって思ったけど、破れちゃったりしたら困るって、思ったのかな……。

 それからも、特別何か無い日はたかちゃんが家に来るようになった。ご飯食べたり、抱き合ったり、お風呂に入ったり。
 キッチンでもしたし、ソファでもしたし、お風呂でもした。ゆうちゃんとした事の無い体位だって、したことの無い事だって、たかちゃんとは何故か抵抗なく出来た。
 期間限定って、分かってるからかな。

 うちだけじゃなく、たかちゃんには、いろんなとこで何度も抱かれた。
 車の中でも、泊まりがけの旅行先の温泉宿でも、シティホテルでも、飲んだ帰りのラブホでも、たかちゃんちでも。
 たかちゃんちには女物の歯ブラシとか洗顔料が置いてあって、私が家に来て良かったの?って聞いたら、笑って言われた。

「里緒は、友達だろ?友達なんだから、遊びに来たって変じゃない」

 そう言うと、たかちゃんは洗面台の前で、私を背中から抱き締めた。

「良いに決まってんだろ……俺も、ユウに黙って、里緒んち行ってる」

 それから、そのまま、そこでも抱かれた。
 後ろから、鏡の前で愛撫されて、お尻を突き出して、悦がって、泣き声を上げて。
 ゆうちゃんには絶対見せられなかったいやらしい私を、たかちゃんには見せられるのは、なんでだろう。

 ゆうちゃんが帰ってくるまでの、一ヶ月ちょっと。
 あたしはゆうちゃんに、毎日「寂しい、会いたい」ってメッセを送りながら、残り時間を惜しむ様に、たかちゃんと抱き合ってた。
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