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ちょうちょ
第2章 ストーリー1
あーあ。レポート受け取って貰えないのか…
授業終わりに教員のもとに向かった由衣は、覚悟はしていたものの、気落ちしながら家路につく。
一生懸命書いたのになー。確認せずに家を出た朝の自分が憎い。
後悔しても仕方がないが、どうしても悶々としてしまう。
しかし頭の端の方では別のことを考えていた。
レポートのショック以外に印象に残ることがあったのだ。
それは、2限の担当教授と話している際に、何度か胸元に視線を向けられたことだ。勘違いかもしれない。自意識過剰かもしれない。でも教授という立場の人間からそういう目線を感じたことで、由衣の思考は一風変わった方向へ走り始めていた。