この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater2.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
キズ×ナデ【Hな傷跡と仮初の愛撫】
第3章 たもつ
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
「だから、均くんが意地悪になった理由も、少しだけわかる気がします」
「岬ちゃん……?」
「今日はわたしが意地悪をして、均くんを気持ちよくしてあげます。だからもっと、してほしいことがあるなら、言ってほしいです」
「して……ほしいこと?」
だんだん頭がぼうっとして、いろんないやらしい行為が渦巻いた。まるでそれらの妄想を後押しするように、岬ちゃんの声が耳元で言う。
「男の人に奉仕する場合、なにも手だけではなくて。胸や、脚や、口を使うことも勉強しました。あとは射精する時に精子をどこへ飛ばすのかも。男の人は女の子を顔や身体を、欲望にまみれた精子で汚してみたい願望を持っていると、それも理解しました」
「そ、そんなの――AⅤみたいな世界の、偏った知識で」
「では、均くんは――そういうのを観たりしませんか?」
「……?」
「エッチなDⅤDとかに興奮して、自分を慰めることは――ない?」
儚げで、怪しげ。そんな不思議な瞳に見据えられると、取り繕うことを忘れ。
「ある、けど」
素直に、そう認めるしかない。
「わたしも慰めます。均くんと知り合えてからは、均くんのことを想いながら、毎日」
「え?」
「だから遠慮なんていりません。わたしのようなポンコツな女――本当のセックス以外なら――どうか好きに扱ってください」
![](/image/skin/separater2.gif)
![](/image/skin/separater2.gif)