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キズ×ナデ【Hな傷跡と仮初の愛撫】
第3章 たもつ
再び視線を合わせて、とんでもないことを告げられている。その刺激的な言葉に、それを言った岬ちゃんの表情に、新たな興奮が全身にはしった。
快感の矛先のような股間が一段大きくビクンと脈打ち、宣言通りにされてしまうのも時間の問題だと自覚する。
おそらく同じことを掴んだ右手で察し、岬ちゃんはゆっくりと柔らかな動きを再開する。下着の上から、掌で撫でつけるように……。
「くっ……岬ちゃん、やめて」
「どうしてですか? 均くんの、とっても……なんていうか、こうなるのって、気持ちいいからだって、女のわたしにもわかります。それくらい、熱くなって……」
「そうだけど、だからって……」
「本当に嫌なら、わたしを押しのけてでも、やめさせるのではないでしょうか? でも、そうはしてない」
「そ、それは……」
「均くんは、迷ってます。こんな風に弄ばれるのが、恥ずかしいから?」
「もちろん、恥ずかしいし。そ、それに――」
「前もその前も、わたしばかり恥ずかしいところ見られてしまっています。ぴんと立った乳首も、ぐっしょりと濡らした下着だって……」
「確かに、以前の僕は調子に乗ってた。だからって、岬ちゃんが同じようにする必要はないよ」
「違うんです。こうしてみて、はじめてわかります。今、わたし自身も興奮してるってこと――すごく」
確かに、その息づかいが荒い。