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キズ×ナデ【Hな傷跡と仮初の愛撫】
第3章 たもつ
◆ ◆
今朝、目覚めてすぐにあったことは、僕にとって想像を超えた出来事。
童貞の僕が、はじめて女の子の愛撫を受けて、射精することになった。その間の快感は言うまでもなく、覚えがないくらいのものであり。
それ故に結果として、岬ちゃんとの関係が、またしてもこじれてしまった気がしている。
それは昨日、二人で散歩したという些細な出来事の時に覚えた気持ちを、真っピンク色に塗りつぶすかのような衝撃というのか。言葉では適切に、言い表せないけど……。
僕は驚くほど長くビクビクと全身をしびれさせながら、やがて難しい想いを消した。
「均くん、気持ちよかったですか?」
岬ちゃんは自分の右手にどろりと付着した白濁の液体を興味津々に見やりながら、そんなことを聞いている。
声を出すことさえ億劫に感じた僕は、黙って頷くしかなく。ふと見ると、岬ちゃんの服の肩の辺りまで、僕の精子が飛び散っていることに気づいた。
「ごめん……」
一体どれだけ見境もなく、射出したのか。身勝手な快感を享受した自分に呆れ、情けなく思った。
「わたしは、平気です。だけど、均くんにもかかってしまったので――」
そう言われ、自分の胸板のまで熱いものが飛沫しているのを確認。
「――一緒に、シャワーを浴びませんか?」