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キズ×ナデ【Hな傷跡と仮初の愛撫】
第8章 あやか
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当然、水着のグラビアには抵抗もあったし、そんな話をもちかけてくる加賀見さんに対しても信じられない想いだった。
「わたし、そういうのはやらないって言いましたよね」
「ああ、わかってるさ。でも、これはチャンスなんだ」
加賀見さんが持っていた雑誌は、コンビニでも見かけるような週刊の漫画雑誌だった。その表紙は満面の笑みを称えた、ビキニ姿のグラビアアイドルである。
名前はしらないけど、テレビでみかけたような顔だ。
「あやかは身長も高くないし、モデルとして売るにはインパクト不足なのは否めない」
「そんなこと、はじめからわかってたじゃないですか」
「もちろん。ただ、ある程度の戦略は必要になるってことは、わかるだろ」
「わたしグラビアアイドルなんて無理です。胸だって大きくないし……」
表紙のアイドルの胸の谷間を、恨めしそうに眺めていた。
「大丈夫! 要は個性なんだ。こっちの子をみてごらん」
そう言って差し出された他の雑誌には、少女のような女の子が白いビキニでポーズを取っている。Bカップのわたしより、小さな胸だった。
「なにもグラビアアイドルになれと言ってるんじゃない。グラビアで知名度を得れば、モデルとしての仕事にも必ずバックがある。流石にいきなり巻頭は無理だけど、三ページの巻末グラビアなら、どうにかなりそうなんだ」
加賀見さんは真剣な顔で、尚も熱心にこう続けた。
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