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キズ×ナデ【Hな傷跡と仮初の愛撫】
第8章  あやか 


 朝、目覚めると。

「おはよう」

 浜谷さんが、ベッドに寝るわたしの顔を覗き込んでいた。目を擦りながら、もぞもぞと身体を起こすと、鈍い頭痛が襲った。

「悪いけど、シャワーを浴びたら、すぐに出て行ってほしいんだ」

「え……?」

「さあ、急いで」

 促されるまま、シャワーを浴びる。そうしながらも、切れ切れの記憶が上手く繋がってくれない。

 それでも〝失っている〟と、わかり。頭から浴びたシャワーの中に、涙を混ぜた。

 シャワーを終えて服を着ると、加賀見さんに電話をした。


    ◇    ◇


 ホテルを出ると、わたしに気づき加賀見さんが手を上げた。

「あやか、こっちだ」

 ロータリーに停まっていたいたタクシーに、二人で乗り込んだ。

 車がホテルの敷地を出たところで、ぽつりと言う。

「電話、しようと思ったんです――昨日」

「ああ、そうか」

「加賀見さんは、しっていたんですか?」

「なにを?」

 それ以上、聞こうとすると頭痛が辛くなるので、その日はもうなにも言わなかった。

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